コラム

介護施設に応募した時の面接で伝える志望動機は最も重要な項目!

介護施設への就職活動でもっとも重要となるのが「面接」です。応募先となる事業所では、書類審査で雇用するかを判断するのではなく、実際に就職希望者と面接を行った内容で採用するかを決めている傾向が多くみられます。

 

面接の中で、志望動機は必ず質問される内容ともいえますが、この時、どのような答え方がもっとも望ましいのでしょう。

 

無理に背伸びをした志望動機は不要

志望動機と言われると、とても立派な回答を求められているように感じるかもしれません。しかし、背伸びをした立派な志望動機を伝えても、面接官もプロなのですぐに見抜かれてしまい、熱意は伝わらないと考えられます。

 

面接官が志望動機から知りたいと考えていることとは、介護という仕事についてどのように考えているのか、応募先となった事業所に対する思いです。

 

無理に立派な思いを作り語る必要はなく、自分なりの介護という仕事を選んだのか理由を語ったほうがよいでしょう。

 

具体的にどのようなことを伝えればよい?

例えば、現在、祖母と同居していて高齢者と触れ合う機会が多く、仕事としてもその経験を活かしたいという場合もあれば、反対に高齢者と接することが少ないので、仕事を通じて色々な高齢者と触れ合いたいなど理由はいろいろでしょう。

 

自然と自分の人柄や性格を伝えることができる志望動機なら、面接官の心を掴むことができるはずです。

 

自分のやりたいことや貢献できそうなことは?

志望動機として、応募先となる事業所で自分がやりたいことや貢献できそうなことを積極的に伝えることも大切です。

 

どのような介護を行いたいのか、そして自分のこれまでの経験やスキルを活かしどのように事業所に貢献することができるか、さらに目指すキャリアアップの方向性なども具体的に伝えていきます。

 

そのためにも応募先となる事業所のことを知っておかなければなりません。事業所や介護施設によって、利用者に提供する介護サービスの内容や方針などは様々です。

 

何を特徴としているのかを捉え、方針や提供するサービス内容が自分の求めていることに合っているのなら、そこをアピールしましょう。

 

 

応募先の事業所と自分の考えが合致するか確認を

例えば利用者と向き合って寄り添える介護サービスを提供したいのか、楽しみながら心身の機能を維持できるレクリエーションを考案していきたいのか、介助のスキルを発揮したいのかなど、人によって介護施設で働く上でやりたいことは色々あります。

 

その内容が事業所の実情や方針と合致していれば、欲しい人材だと感じてもらえるはずです。

 

まずは応募先となる事業所の情報をしっかりと収集して、自分の希望する事業形態なのか、事業所の考え方などが一致しているかなどを確認してみましょう。

 

経営理念に共感したと伝えないほうがよい?

多く見られがちなのが、志望動機として事業所の経営理念に共感したとこたえるケースです。確かに経営理念や方針と、自分が求める考え方が合っていなければ、実際に働き出した時に何か違う…と迷いが出る可能性があります。

 

事業所としても、経営理念に共感してくれる人に働いてもらいたいと考えるかもしれません。しっかり事業所のことを調べた上で応募してくれたと良い印象を与えることもできるでしょう。

 

ただ、パンフレットやホームページなどに記載されている経営理念にさっと目を通し、単に軽い気持ちで共感したから応募したと伝えても、はたしてその言葉が面接官に響くでしょうか。

 

事業所のスタッフ教育も色々あり、実際に入社した後に行われる研修で経営理念についても説明し、理解を求めようとするケースもあります。

 

まだ入社もしていないのに経営理念に共感したと伝えるのではなく、まずは介護の仕事に対する熱意を伝えることが先です。自分が介護の仕事をしたいという思いを面接官に伝えることができる志望動機を考えましょう。

 

自分にとって都合のよいことを志望動機にしないこと

志望動機では無理に立派なことを伝える必要はありません。ただ、注意しておきたいのは、自分にとってメリットのあることだけを志望動機にしてしまわないことです。

 

例えば、事業所によっては賃金が高めに設定していたり、充実した福利厚生や休日などを取得しやすい勤務体制を構築しているところもあります。

 

もちろん、そのような働きやすさが魅力に感じて事業所を選んだのかもしれませんが、介護の仕事に対する思いは無視をして、単に自分にとってメリットがある部分だけを志望動機にしてしまうと印象は下がります。

 

さらに、介護の仕事はチームケアが重要となります。1つの施設に様々な資格を取得した方が在籍し、それぞれ担当する分野や業務は異なります。

 

自分はこのような介護サービスを提供したいという思いや、働き方を伝えることは大切ですが、希望だけを伝えるのではなく、利用者や家族、他のスタッフとのコミュニケーションをどのように取り、お互いが理解しあえるためにどう働きたいかも伝えるようにしましょう。

 

自分の魅力を面接官に積極的に伝えることができる志望動機を!

介護施設の事業者が求める人材とは、トラブルを起こすことなく長く一緒に働いてくれ、事業所に貢献してくれる方です。そのために求められることは何なのか、高齢者に安心して利用してもらえる介護施設であるために自分ができることは何かを考えた上で、アピールできる志望動機を考えるようにしましょう。

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