コラム

介護現場で評価をアップさせる「キャリアラダー」という制度に注目!

日本は超高齢化社会をむかえ、今後も介護を必要とする方は増えていくことが予測されています。

 

その一方で、介護の現場の担い手となる若い世代は少子化により減少している状況で、さらに介護職は人手不足が顕著にあらわれている業種といえるでしょう。

 

その中で何の資格や経験もない方が少しずつ経験を積んでいくことを考える場合、介護士のキャリアを段階に応じてアップさせていく「キャリアラダー」という制度に注目してみましょう。

 

キャリアラダーとはどのような制度?

経歴を意味する「キャリア」に、はしごという意味を持つ「ラダー」を掛け合わせた言葉が「キャリアラダー」で、少しずつはしごを登っていくようにキャリアアップしていく人事や能力開発の制度です。

 

仕事内容やスキル、目標などをはしごの一段一段に例え、現在の位置より上を目指すといったイメージです。

 

外食産業やアパレル業、看護職などでも取り入れられることの多い制度であり、優秀な人材を確保する上で必要な制度として注目されています。

 

キャリアラダーのメリットとは?

キャリアラダーを介護現場に取り入れている現場なら、組織でどのようにキャリアアップすることができるのか、職種ごとに明確に知ることができます。

 

介護現場で働く方にとっては、自らのキャリアを開発する上で現在の位置や今後どのような段階を踏めばよいか提示されることになるので、スキルアップを目指す上での目安とすることができるでしょう。

 

また、求められる技能や能力がそれぞれの階層ごとに示されることになるので、明確化された指標をクリアすることで確実にキャリアアップできるようになるなど、公平性が高い制度であるともいえます。

 

 

公平にキャリアアップするチャンスを与えてもらえる

同じ職種の中で全ての方が平等にキャリアアップする機会を与えてもらえることになるのも魅力です。自分が進むべき道など、ステップアップするための道筋を立てやすくなるので、働く上の意欲も向上しやすくなるでしょう。

 

ステップアップの内容には注意

ただ、階層同士の間に存在する隔たりが大きすぎてしまうと、短期や中期での目標が立てにくくなってしまうので、少しずつステップアップできる内容になっているか確認して上を目指していくことが望ましいといえます。

 

キャリアラダーで目標となる資格とは?

キャリアラダー制度が導入されている介護現場であれば、たとえ介護職は未経験という方でもキャリアアップを目指すことが可能です。

 

キャリアアップする上で資格取得を考えるのなら、介護福祉士の最上位資格である認定介護士を目指したいという方もいることでしょう。認定介護士は民間団体が認定する資格であり、介護福祉士よりさらに高度な知識や技術など、高いスキルで介護を必要とする方の対応を可能とします。

 

介護の知識や技術、チームケアなどを向上させることを目指し、スタッフに対する指導や助言などを行う実践的なチームリーダーとして働く人材として期待されるのが認定介護福祉士です。

 

では、最終目標としたい認定介護福祉士を取得するにはどうすればよいのでしょう。

 

認定介護福祉士の資格を取得するために必要なこと

認定介護福祉士を受講する要件として、介護福祉士取得後、実務経験7~8年以上であることや、チームにおいての主任やリーダーといった指導者経験があること、在宅や施設におけるサービスの両面で生活支援の経験があることなどが必要となります。

 

認定介護福祉士を養成するための研修は、全ての科目で600時間受講することが必要となりますが、実施団体によって受講スケジュールが異なるため、事前に確認し勤務の予定との調整なども必要となるでしょう。

 

認定介護福祉士に求められることとは

認定介護福祉士とは、他の介護スタッフを教育・指導・助言する立場となり、提供する介護サービスの質を向上させるための人材育成やチームケアに貢献することが役割となります。

 

医師や看護師、理学療法士など、他職種の方とも連携しながら、互いに情報交換するといったコミュニケーション能力も求められるでしょう。

 

介護現場で働くならスキルやキャリアのアップを目指してみては?

キャリアラダーにより介護未経験者の方が認定介護福祉士を目指すとしたら、まずは介護初任者研修、次に介護職員実務者研修、そして介護福祉士、最終的に認定介護福祉士を取得するという流れになります。

 

段々とスキルアップすることで、自分が介護現場で成長していくことを体感できるでしょうし、上位資格を目指すことはやりがいを感じることはモチベーションの向上にも繋がります。

 

介護現場は経験がなくても働くことはできますが、介護に関する知識や技術を習得していくことで、より専門性が高く利用者に快適に過ごしてもらえるようなケアが可能となるはずです。

 

質の良いサービスを提供する上で、資格を取得することやスキルアップしていくことは大切ですし、それが自身のキャリアアップにも繋がります。

 

もし介護現場で働くのなら、このキャリアラダーという制度を導入しているか注目してみることもおすすめします。

-コラム

© 2018 介護パートナーズ