コラム

介護現場で活躍するために20代でも取得を目指したい資格とは

20代で介護業界に入り、これから裁量をもって活躍したいと考えた際、どのような研修を受けて、どのような資格を取ればいいのでしょうか。

周りの方から介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士などを勧められるのではないでしょうか。さらにレベルを上げるとケアマネジャーなども検討されるかもしれません。

今回は、介護現場で活躍するために20代でも取得を目指したい資格や研修についてご紹介します。

 

介護職員初任者研修とは

介護の現場でホームヘルパーとして働くには、2013年の法改正から「介護職員初任者研修」を修了していなければならなくなりました。

この資格を取得するためには、学習する講座は9科目で130時間に及ぶ研修受講、そして全課程終了後の終了試験に合格しなければなりません。

この研修を履修し終えていなければ、全ての介護職場で働くことが出来ないという訳ではありませんが、職員の採用で研修を終えている者と終えていない者であれば当然、基本となる技術と知識を持った方が何かと優先されるでしょう。勿論、20代で取得を目指すことができます。

 

介護福祉士実務者研修とは

介護福祉士を目指す場合の必須条件になっており、これに加えて介護現場での実務経験が3年あれば国家資格である「介護福祉士国家試験」を受ける事が可能になります。学習する講座が20科目の450時間となっています。実務の経験はあった方が良いのですが、未経験者でも取得可能になっています。勿論、20代で取得を目指すことができます。

 

介護福祉士とは

介護福祉士は法に基づいた国家資格です。介護福祉士とは、福祉に関する相談や介護などを依頼されたものに対して、専門スキルを有する人材を養成し「施設や在宅において介護の充実強化を図る」、「国民の福祉に関する問題を向上させる」事を目的として制定された資格です。

ただの介護職員と違い、介護福祉士は誰でもすぐになれる資格ではありません。まず、介護福祉士国家試験に合格しなければなりません。その国家試験には受験資格があります。受験資格は受験方法により幾つかに分かれています。

しかし、先ほども申しました通り、一部の受験方法を除いて、国家試験を受験する前に実務者研修を終了しておく必要があります。

この様に、介護職員初任者研修と介護福祉士とでは同じ介護職員でありながらその職責などは大きく違います。しかし、介護職員初任者研修からスタートし介護福祉士を目指す方は多くいらっしゃいます。勿論、20代で取得を目指すことができます。

 

ケアマネジャーとは

ケアマネジャーの資格を取るには、介護福祉士の資格を保有している必要があります。

参考までに、介護福祉士以外で、ケアマネジャーを受験できる資格には次の様な物があります。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、医師、看護士、薬剤師、義肢装具士、言語聴覚士、歯科衛生士、栄養士などです。

また、受験資格にはまだ条件があり、資格を保有しているだけでなく、5年以上且つ、900日以上の実務経験がある事となっています。法令に基づいた施設又は事業所において、5年以上尚且つ、900日以上、施設必置相談援助業務又は、法定相談援助業務などの実務経験があることも条件の一つです。

そんなケアマネジャーは、様々な介護サービスの中から利用者に合ったサービスを選択や提案などができるようになる資格です。ケアマネジャーは介護支援専門員ともいわれています。ケアマネジャーの資格試験の合格率は、10%から20%程とかなりの難関資格となっています。

 

認定介護福祉士とは

認定介護福祉士の資格を取るには、介護福祉士の資格を保有している必要があります。

また、介護福祉士資格取得後の実務経験5年以上かつ、介護職員を対象とした現任研修の100時間以上の研修歴を有していること、研修実施団体の課すレポート課題または受講試験において一定の水準の成績を修めていること(免除の場合有)といった条件があります。

認定介護福祉士は、取得が難しい資格だといえます。なぜなら、養成研修を600時間、およそ1年半程度受講する必要があり、それだけのまとまった時間を捻出するのがかなり難しいと考えられるからです。さらに、養成研修の受講費用はおよそ60万円程度必要になり、金銭的な負担もあります。

 

介護福祉士の資格手当が出る事業所を検討する!

介護福祉士は国家資格です。資格を取得することで手当を支給している事業所もあります。

社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の中で資格手当をもらっている人が最も多いのは介護福祉士です。今後は介護に関する需要と関心が高まり手当を支給する事業所も増えると予想されています。

 

まとめ

今回は、介護現場で活躍するために20代でも取得を目指したい資格や研修についてご紹介しました。

介護福祉士は国家資格ですので、資格を取得していれば利用者やその家族からの信用度が高くなります。もしまだ資格を取得していなくても、資格取得に向けて専門知識を学んでいくことで、介護の現場で働く上での経験や自信に繋がる部分は多々あるはずです。

質の高いケアを利用者に提供できれば、事業所にも認められてそこから収入アップに繋がる可能性がありますし、資格を取得すればキャリアアップすることができるので自らのスキルを上げることにも繋がります。

これらの上位資格を取得していければ、今後手当などで給料が上がる可能性はあるといえるでしょう。是非、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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